Back to the Blog

| | Comments(0) | Trackbacks(0)
Back to the Blog


台風一過。涼しい一日だった。

バイト先で教えている国語の文章にも、
台風一過の青空とのアナロジーで気持ちもまた晴れやかになる少年が居た。
受験問題集のなかにさえ、季節との呼応があるのだ。

シティポップを聞きながら総武線に乗ると思い出す日々の喜びを、しばしば忘れがちでいる。

旧譜編。


Brasil;

Anna Margarida / Anna (Vault, Brasil 1967)

ボサノヴァ名盤。US盤ということもあり、ジョビン路線のオーケストレーションが光ります。白眉は、A1 "Sonho de um carnaval"ではないでしょうか。


City Pop;

桜井秀俊 / INTERIOR (Ki/oon Sony, Japan 1999)

レコミンツで100円で購入。冨田恵一のアレンジが炸裂する#4 "トラベルフリー"がグルーヴィかつアーバンなフリーソウル。

流線形 / シティミュージック (April Records, Japan 2003)

日本が誇るべき、コンテンポラリー・グッドミュージック。


Hip Hop;

Andres / II (Mahogani Music, US 2009)

Frank-n-Dank / The EP (Dopeness Galope, Holland 2007)

一時期、デトロイト・ヒップホップをよく聞いていました。


House;

Mark Picchiotti pres. The Absolute feat. Suzanne Palmer / I Believe (Blueplate Global, US 2009)

ソウルフルなオールドスクールハウス。"Benji Candelario Klassics Rendition"のバージョンが秀逸。


Goldwill / Harmony (Lomidhigh Organic, Denmark 2009)

デンマークのミニマルハウスレーベル Lomidhigh Organicのレーベルコンピ、Organic City EPに収録。


Jazz/Jazz Vocal

Deborah Brown & Sandviken Big Band / The Song Is You (Four Leaf, Sweden 1989)

"Double Trouble"(1989)で有名な女性ジャズボーカリスト、デボラ・ブラウンのビッグバンドとの共演盤。軽やかなスキャットが幾分フリーソウル的ではあるが、ダンスジャズとしても機能しそう。iTMSでも入手可能。

Nick Ayoub Quintet / The Montreal Scene (Canada RCA/Ear This!, Canada 1964)

カナダのサックス奏者ニック・アユーブ率いるクインテットによる、ハードバップ名盤。「夜ジャズ」感が漂う#1 "Report From Cairo"、6 "Bib And I"、マラソンセッションを思い起こさせる#4 "Pillsville"など名曲揃い。2009年にリイシュー。


Pop;

Kumisolo / Danse Music (World In Motion, Japan 2009)

ポストエスカレーターを感じさせるキューティ&アンニュイなインディエレクトロガールポップ。#1 "Danse Music"は要チェック。


Rare Groove;

VA / Polish Funk 3 (Polskie Nagrania, Poland 2008)

ポーランドのレアグルーヴコンピの第3弾。ピチカートファン直撃のポーリッシュ・ソフトロック、Alibabki "Once Was A Couple"は必聴。


Irena Jarocka / Byc Narzeczona Twa (Pronit, Poland 1978)

東欧ボッサ最高峰 "Byc Narzeczona twa" 収録。


Soft Rock;

The Parade / Sunshine Girl: The Complete Recordings (New Sounds, UK 2008)

"Sunshine Girl"、"Laughin' Lady"、"Love Is The People's Choice"など珠玉の名曲を収録。なかでも、エヴァーグリーンなフリーソウル、"How Can I Thank You (demo)"がキラー。


Soul;

Ann Sexton / In The Beginning (Sound Stage Seven, 1977)

サザンソウルの隠れ名盤。こみあげ系の #5 "Color My World Blue" は生涯にわたって聴くことになるであろう、名曲。こちらの4分47秒からをチェック。

新譜編。


Anime;

清浦夏実 / 十九色 (Flying Dog, Japan)

坂本真綾 / DOWN TOWN (Flying Dog, Japan)


City Pop;

Lamp / 八月の詩情 (MOTEL BLEU, Japan)

レミ街 / MusicaMusica (MIDI Creative, Japan)


Crossover/Nu Jazz/Breakbeats;

Diesler / Tie Breakers (Unique, Germany)

Przasnik / Azymic (Funky Mamas & Papas, Poland)


Deep House/Tech House;

Andre Crom & Luca Doobie / Verve EP (Off Recordings, Germany)


Electro Swing/Swing House/Balkanbeat;

Isaac Fresco / Foxtrot (Guesthouse Music, US)

Shemian / 1927 (Burlesque Musique, Germany)


Latin;

Sunlightsquare / I Believe in Miracles (Sunlightsquare, UK)


Neo Soul/R&B/Pop Jazz;

Erykah Badu / New Amerykah Part Two (Return of the Ankh) (Universal Motown, US)

Giovanca / While I'm Awake (Dox Records, Netherlands)

Roos Jonker / Roos (Dox Records, Netherlands)


Urban/Japanese Hip Hop;

やけのはら / THIS NIGHT IS STILL YOUNG (Felicity, Japan)

LUVRAW & BTB Feat. PUNPEE & S.L.A.C.K. / ヨコハマ・シティ・ブリーズ (PAN PACIFIC PLAYA / ULTRA-VYBE, INC., Japan)




ここには、韓国のアイドルポップも、AKB48も、相対性理論ややくしまるえつこも、神聖かまってちゃんも出てこないが、ある程度ムーヴメントを意識して選んでみた。

大きく、次の4つのことがいえそう。

・アニソン周辺の音楽のシティポップ、チルアウト、ラウンジミュージックへの傾倒(の萌芽)。

・やけのはら、Dorianをはじめとすると横浜系アーバンミュージックの活発化。

・相変わらず好調な、オランダはBenny Sings周辺のネオソウルの動き。

・バルカンビートの再来はどこへやら、Old Time Swingのダンスミュージック化というより大きい流れに回収される模様。


 ゼロ年代の批評においてなぜ東浩紀がひとり勝ちしているのか。佐々木敦によれば、その解は次のようなものである。

 いうなれば東浩紀は、「世界」と「社会」の「現状」を、その絶えざる「相対化=ポストモダン化」も込みに、とりあえず「受け入れる」ことによって、「ニッポンの思想」が、三十年にも及んで、ぎったんばっこんと上がり下がりを繰り返してきた「シーソー」から、ひとり降りてみせたのだと思います。そして彼は何を始めたのか。それは一言でいうならば、「ゲームボード」の設定、より精確には「再設定」だったのだと思います。(佐々木敦『ニッポンの思想』講談社現代新書、2009年、331頁)

 「動物化」は止まらない。データベースとの関係で対象を選択的・分析的に消費していく「ヲタク的な消費」に、人間は抗えないのである。認識の問題ではなく事実の問題である、というのであろう。

 「ヲタク」はやめられない。実存の問題だからだ。しかし、わたしたちはいつでも消費を止め、降りることが出来る。どこへ。システムの外部へ。そのとき、わたしたちは超然と(データベースとしての)事実をなかったことにできる。あるいは、偽史が編まれるということもありうる。そもそも、テキストの誤配可能性は誤記可能性を内包している。

 過去のエントリは綺麗さっぱりと削除され、刷新されることになったこのブログは、データの蓄蔵を放棄し、シンプルさを取り戻すことにしたい。

 といった雑記を書いては誤配され、誤読される日々に舞い戻りたい。リハビリテーション。


シンプル・ラブ / 大橋純子&美乃家セントラル・ステイション