ということでBook of the Yearです。
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□今年読んだおすすめできる本
1. 『どうせ死んでしまう・・・私は哲学病』(中島義道/角川書店)

私たちは死すべき存在であるし、死との関係性の中でしか「生きる意味」などといわれるものを模索する必要性も見出せないということは、かなり根源的であると信じている。ア・プリオリに据え置かれた人生の意味などというものはないのである。だからこそ、生きる意味を問うことそれ自体に有意味性が求められることになるのである。書評はこちら。
2. 『ジュディス・バトラー』(サラ・サリー著, 竹村和子訳/青土社)

主体がどのように形成されるかという論点が、セックス、ジェンダーなどを素材に語られる。法との関係では、「パフォーマティヴィティ」もいかにも現代思想的だとの一言で片付けられてしまいがちだが、恣意性が暴かれたあとの法あるいは権威というもののあり方を再考するうえでは一読に値するように思われる。書評はこちら。
3. 『私・今・そして神――開闢の哲学』』(永井均/講談社現代新書)

永井先生は日大の文理学部に移られるようです。「私的言語の必然性と可能性」は必読。ヴィトゲンシュタインを知っている人ならばもちろん、このタイトルがどれだけ大風呂敷を広げているかわかるだろう。書評はこちら。
4. 『網状言論F改―ポストモダン・オタク・セクシュアリティ』(東浩紀編著、永山薫・斎藤環・伊藤剛・竹熊健太郎・小谷真里著/青土社)

セックスとジェンダーの問題も、オタクの問題も、ポストモダニズムの用語法にならうなら、すべからく異質な他者との共存可能性の問題であるともいえる。これを規範的文脈で語るなら、私たちは社会に差異と同質化をどのように配置していくべきかということになる。私たちは自同性を失ったといわれるが、それを所与の前提としたうえで語ることがかえって有効である場面もあるのではないか。僕自身は、インターネットはそうした環境としてとらえることもできる、と思っている。書評はこちら。
5. 『法思想史[第2版]』(田中成明, 竹下賢, 深田三徳, 亀本洋, 平野仁彦/有斐閣)

やっと読んだ。『二十世紀の法思想』(中山竜一/岩波書店)から先に入ったから、インセンティブがわかなかった。マルクス主義法理論あたりは勉強になった。来年は、ローマ法関係の本を読みたい。
□来年読みたい本

『グラマトロジーについて』(ジャック・デリダ著, 足立和浩訳/現代思潮新社)
『声と現象』が難しすぎて泣きそう。

永井先生の新刊。授業で扱っていたものがベースになっているはずだ。









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